こんにちは、nanaです。
私は元NICU看護師・保健師として、たくさんの赤ちゃんとそのご家族をサポートしてきました。
そんな「ミルクのメリット」も「母乳育児の重要性」も知っている私が、自分の育児で選んだのは『基本は母乳、好きな時にミルク』という、いいとこどり授乳の混合栄養方法です。
授乳方法はいろいろな選択肢があって良いと考えています。
完全母乳、混合栄養、完全ミルク、どれもママたちが自分と赤ちゃんの状況、家族や将来を考えて選んだ方法です。
人と比べる必要も、誰かの意見によってその選択の価値が変わることもありません。
そのことを念頭に読んでいただけたらと思います。
私も決して最初から母乳の分泌が良かった訳ではありません。
帝王切開だったこともあり、授乳指導が始まったのも生後3日目。
軌道に乗るまでとても苦労しました。
そんな実体験から得た、いいとこどり授乳を軌道に乗せるコツをお伝えします。
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病院で指導される≪一般的な混合栄養≫の実態
出産前、助産師外来やバースプランで希望する授乳方法を聞かれます。
その中でも希望者が多いの混合栄養。
「母乳もミルクもどちらも飲めるようにして夜間は休めるようにしたい」「ほかの人に頼めるようにミルクも飲めるようになってほしい」
「母乳だけだと鉄分などの栄養価が心配だからミルクも足したい」
希望理由はそれぞれです。ただこの混合栄養、出産前にママがイメージしているものとは違った展開になることが多いのです。

一般的な混合栄養とママがイメージする混合栄養 私も第一子の出産前はこんな理由から混合栄養を希望していました。
・パパに育休をとってもらったので、夜間はミルクにして自分は休息をとりたい・完全母乳は頻回授乳が大変そう
バースプランでは≪混合栄養≫に〇をつけていざ出産。入院生活での赤ちゃんの過ごし方と私の受けた指導内容は・・・
・赤ちゃんは産後12時間経過してからミルク開始。3時間毎に定量を飲む。・授乳指導は産後3日目からで、1日1~2回直接母乳を短時間するのみ。
・毎回母乳量を測定し、足りない分をミルクで追加。
・泣いても授乳間隔は3時間空けるようにする。
・体重の増加が緩やかなため、ミルクの量をさらに追加。
専門知識もあった私は、あとから考えてみればこの状況で母乳の分泌量が増えないことはわかるのですが、当時は術後の痛みと根不足による思考回路低下で、指導された内容を必死に守るだけで精一杯でした。
その結果どうなったかと言うと・・・
・母乳分泌は増えず、毎回ミルクの追加が必要・ミルクも毎回いくら足せばいいのかよくわからない
・母乳+ミルクで毎回準備から片付けまで1時間かかり寝かしつけもして気づいたら次の授乳時間まで1時間切っている
結局休めず、授乳も軌道に乗らず、「こんなの私が想像していた混合栄養じゃない!」とボロボロになっていました。知識として知っていても、頑張っていても、イメージ通りにいかないことは育児ではたくさんあります。
混合栄養を希望するママには、イメージする混合栄養ができるようになって欲しい!そのために大事なポイントをお伝えしたいと思います。
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「基本は母乳」を選んだワケ
知っている方も多いとは思いますが、母乳育児は赤ちゃんだけでなく実はママの体のリカバリーにとっても大きな助けになります。
赤ちゃんにとってのメリット
- 初乳には免疫物質が豊富に含まれており、感染症リスクを下げる働きがある
- 消化吸収がよく、未熟な消化管に負担をかけにくい成分構成になっている
- 将来的な肥満や糖尿病の予防効果も報告されている
ママにとってのメリット
- 授乳による刺激でホルモンが分泌され子宮の収縮を促して産後の回復を促す
- 母乳を作るのにカロリーを消費するため、産後ダイエットに効果的
- 月経の再開を遅らせることにより将来的な乳がん、卵巣がん、骨粗鬆症などの発症リスクを下げることがわかっている
- 調乳の手間やコストがかからない
昨今ではミルクの栄養価は母乳と同等かそれ以上と言われており、衛生面や消化についても問題ないと言われています。
臨床現場でもミルクは当たり前に使われていますし、母子の関係性に影響を与えるとも考えていません。
イメージしていた混合栄養とは違う展開になってしまった私は、基本は母乳にするか、ミルクにするかとても悩みました。そんな中私が基本は母乳にすることを選んだ理由はこちらです。 - 帝王切開後の回復が悪く悪露も多かったため、授乳の刺激で回復を促したい
- 粉ミルクが高い
- 調乳や片付けに時間をかけたくない
- がん家系であるため少しでも月経の再開を遅らせたい
- 母乳は後から増やしたいと思ってなかなか増やせない
赤ちゃんへのメリットも理解した上で、決め手となったのは自分サイドの理由でした。
3.いいとこどり授乳を軌道に乗せるポイント
『母乳だけでも足りる状態にすること』
これが最大のポイントになります。
つまり、一度は完全母乳を目指すということです。
「完母って大変じゃない?」
「分泌量が増えるかわからない」
「哺乳瓶から飲まなくなるんじゃない?」
不安や懸念点はたくさんあると思います。
でも、最初に1ヶ月の取り組みによって、その後いいとこどり授乳が軌道にのる可能性があるのです。
母乳の分泌は『需要と供給』が大切です。
頻回に吸わせることによって脳が「もっと母乳を作って!」と指令を出します。
この時期に頑張って分泌量を増やしておくことが、後に「好きな時にミルクを変えても母乳が止まらない」「あげたい時に母乳が出るようになる」という自由な選択肢を手に入れる鍵になります。
4.いいとこどり授乳ができるまでのおおまかな流れ
出産前の準備から1か月健診のおおまかな流れをお伝えします。
ポイントは上記にもあった通り、一度は完全母乳を目指すことです。
| 出産前 |
・助産師面談やバースプランでは≪完全母乳≫を希望し、1日1回は哺乳瓶も練習したいと伝える |
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産後~ 退院まで |
・出来れば出産当日から乳頭刺激や直接母乳の指導を受ける ・赤ちゃんが欲しがるタイミングに直接母乳をする ・分泌量に関わらず最低1日1回は哺乳瓶を使用する |
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退院~ 2週間健診 |
・赤ちゃんが欲しがるタイミングに直接母乳をする ・授乳後に赤ちゃんが満足そうな場合(機嫌がよい・入眠する)はミルクを足さず様子を見る ・母乳が足りないと感じる場合は、直接母乳のあと毎回ミルクを足すのではなく、授乳感覚が短くなりやすい時間帯に足すようにする ・2週間健診で体重を確認する |
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2週間健診後~1か月健診 |
・上記と同様に進める ・休息のために直接母乳を休みたいときはなるべく夜間はなく日中にミルクに置き換える ・休息をとる際に乳房が張る場合は乳頭刺激で張りをやわらげるようにする ・1か月健診で体重を確認する |
一度完全母乳を目指すといっても、いろいろな疑問や不安が浮かんでくると思います。
「哺乳瓶は何を使えばいいの?哺乳瓶拒否になったらどうしよう・・・」
「授乳を休むのは夜間じゃなだめなの?」
「体重があまり増えなかったらどうすればいい?」
「帝王切開の場合はどうしたらいい?」
私もこの方法を目指す過程で何度も壁にぶち当たりました。
とても大事な過程なので、これについてはまた別の記事で詳しくお伝えしたいと思います。
育児のスタートと共にたくさん悩む授乳方法。混合栄養を希望するママたちにとって少しでもお役に立てたらうれしいです。ここまで読んでいたただきありがとうございました。